脚半を彷彿とさせるジャパニーズ・ニンジャ・ロングゲイターをレビュー。
クナイの衝撃
私がクナイを知ったのは結構前で、2012年のことである。そのころアクシーズクインは「和」のテイストを取り入れ、日本の山に適したラインナップをスタートしていて、私はその魅力に惹かれた記憶が強く残っている。
その中で特に気に入ったのがクナイだ。名前からしてかっこいいではないか。まさにクナイだけに、そのデザインは私の心に深々と刺さった。そのときより13年想い続けようやく購入し、クナイを抜くことができた。
実用性のある和テイストのゲイター
Lサイズで片足76g。
このクナイを一言で言うとゲイターと脚絆の融合である。昔の飛脚や忍者が履いていたような脚絆を登山のゲイターにアレンジしている。その見た目は他の追随を許さないカッコよさに仕上がっている。
生地はshoeller社製の高機能なソフトシェルで高い伸縮性と撥水性を兼ね備える。表面は梨地でザラザラとしており、着物の生地のようでもある。演出してくれおり、実用性とデザイン性を兼ね備えている。
山を走ってもずれない
特筆すべき点は脹脛に合った立体的なつくりであること。スニーカーの紐のようなサイドの編み上げは単なるデザインだけでなく、脹脛の形状に合わせてフィットしてくれる。その結果、圧迫感が無く、ずれないゲイターとなっている。
長めの紐は切ってもよし、屈曲に支障がない程度に巻きつけて結ぶもよし。
実際に山でテストしてみると、登りの小走りの動きでも、下りの大きな足捌きでもずれ落ちない、捲れ上がらない。脹脛の形状にうまくフィットしているのと、アキレス腱部分に余裕があるおかげだ。
土踏まずにあぶみ紐(ストラップ)を通せる仕様になっているが、付属はしていない。非常にフィット感が良いので、よほど靴の形やサイズの相性が悪くない限りあぶみ紐無しでも使えると思う。ゲイターで面倒なのはこのストラップを靴底を通す作業だったり、消耗して交換する作業だったりする。これが無いのは嬉しい。
通常のゲイターは先端にフックがついているがクナイはトグルになっていて前から後ろに通すと見た目以上にしっかりとホールドしてくれる。
ベアフット、ローカット、ミッドカットシューズに合わせてみた
3種類のシューズと合わせてみた。奥からVivobarefoot のPrimus trail、NEWBALANCE のFresh Foam X Hierro v7 G7、AltraのLonepeak4mid RSM。
身長175cmでLサイズ着用。脹脛が貧弱なのでMサイズでもよかったかもしれないが、紐をうまく縛れば問題なかった。
まずはビボ。クナイは薄底のシューズがよく似合う。靴のボリュームが薄いので少したるみが出る。
ニューバランスのトレランシューズ は普通にフィット。問題無し。
アルトラのミッドカットモデルも問題なくフィット。ミッドカットで靴の足場周りにボリュームがあるがしっかり伸縮して覆っている。アルトラに合うように踵にゲイタートラップ(ベルクロテープ)がついているのでここを合わせればさらに安心。
脚のラインが綺麗に出るので寸胴のロングゲイターのように野暮ったさがないのがいい。
忍者気分で山を駆け巡ろう
靴内部に枝や小石、雪、雨が入るのを防ぐことがゲイターの役目。
特にバリエーションハイキング(凌)やOMMなどの道なき道を歩く際は藪や枝から脛を守るのにも重宝すると思う。実際私は次回のOMMで使用するつもりだ。
生地は防水ではないが、撥水性が高いので雨や雪の低山でも十分に使えると思う。
忍者気分で軽快に山を駆け巡ろう!
このブログが参考になった!という方は下記リンクより購入を検討していただけますと幸いです。
おわり
2025年2月19日