軽量コンパクトな山岳テントを求めて
OMM2024年のためにテントを新調した。選んだのは山岳テントとシェルターの両方の特性を持つヘリテイジのハイレヴォ。条件として①山岳テントであること②2人用であること③軽量であることの3つで選んだ結果だ。
軽量山岳テント比較表
現在軽量な山岳テントは大きく分けて三社。アライテントのSLドーム、ゼインアーツのヤール、そしてヘリテイジのハイレヴォだ。比較対象としてモンベルのステラリッジも入れたが、これもなかなか軽い。各社重量を測る基準が異なるため、情報を収集、整理して本体、フライ、ポールで重量を比較することができた。
軽さとしてはヤールとSLドームが強いが、大きさや耐久性、収納時のコンパクトさなども考慮してハイレヴォを選んだ。そしてテントづくりの実績も考慮。エスパーステントのDNAを受け継いでいるのは大きい。
HERITAGE HI-REVO2 をレビュー
ポール、本体とフライ、そこにペグが入っている。スタッフサックがかなりタイト。
昨年のOMMでも使ったのが左のエスパース マキシムX(1人~2人用)で、重量が1.4㎏ほど。買った当時は軽い方だったが今では重く大きく見える。防水透湿素材でフライ要らずだが前室がないのがデメリットだった。比べるとハイレヴォは4kg減で圧倒的にコンパクト。
本体のみ設営。ベンチレーションが入口上下に二か所。L字に開くのはクロスオーバードームと同じ。
フライシート装着。フライもしっかり本体をカバーし、雨の跳ねなども考慮している。
ポールスリーブは片側が閉じているのでスピーディな設営が可能。これもクロスオーバードームと同じ機構。
大人二人が寝そべれる広さ。長手方向は他社より短いが、短手方向は一番ゆとりがある。
フライと本体でジッパーヘッドの色が異なるのでわかりやすい。
本体の下の方に吹き流しタイプのベンチレーションがあり、入り口と合わせて合計3つある。空気より重い一酸化炭素やガスの排気を考慮してなのかわからないが、下にあるのは良いと思う。
フルオープンにしている状態。
フライはベルクロで巻き上げ可能。
前室は最大45cm他の2社より広い。
スタッフサック、コード、コードロックも軽量化のため最小限。
本体入口は紐で巻き上げ可能。
他社と比べて最も天井が高い。頭がつかないというのは結構快適度に影響すると思っている。
シェルターではなくテントを選んだ理由
ツェルトやシェルターではなくあえてテントを選んだ理由は、快適性や居住性を優先したからだ。もちろん軽いに越したことはないが、軽さだけを求めて修行になるのも嫌なのだ。あとテントであれば今後も山行で使いやすいし、子どもと山登りに行くとき使う日が来るかもしれない。そんなワケで今回の新調したテントはハイレヴォにしたのだ。
しかもハイレヴォは山岳テントの名門エスパースをつくっているヘリテイジ製だ。また昨年のOMMでの圧倒的シェアを誇っていたクロスオーバードームも同社製。この二つの山岳テントとドームシェルターの両方のDNAを受け継いでいるのがハイレヴォであり、それぞれの特性をうまく組み合わせていると思っている。きっとOMMでも活躍してくれるだろう。
おわり
2024年11月3日