自作ワラーチのバージョン2.1とでも言うべきモデルで僕の理想のワラーチが完成した。僕的には結構調子が良く、良いものが仕上がったと思うので、自分の備忘録も兼ねて作り方を図解で公開してみる。
材料などは簡単に手に入る
作るのはこちらのワラーチ。
使用する材料は
- ビブラム8327(ソール)
- 4mmナイロン細引き(1mくらい)
- アロンアルファ
ビブラムソールはAmazonで買える。細引きは登山用品などで切り売りしているのを買うのが安い。アロンアルファはどこにでも売っている。
用意する道具は
- 穴あけポンチ(100均)
- ハンマー的な何か
- ナイフ、カッターなど
- ライター的な何か
- 厚紙的な何か
これだけ。穴あけポンチは100均で。4mm径のものを使う。ハンマーは穴あけポンチを叩くためのもの。カッターはソールを切り出すときと細引きを切るときに使う。ライターは細引きの末端を炙って溶かしてほつれないようにするために使う。
型紙づくりからソールの切り出し、穴あけ
まず脚の形を取って型紙を作る。厳密に線を引くよりやや大きめに普通のサンダルっぽくするとカッコよくなる。そして型紙を元にソールに切れ目を入れて、切り出す。硬いし厚いので何度も切り込んでちょっとずつやっていく。
穴あけポンチはちまちま叩いても穴は開かないので、硬い下敷きを置いたら思いっきり叩いて穴を開けよう。そうすれば簡単にくり抜ける。
穴の位置は大体図の通りだが、大体でいい。親指と人差し指の間の付け根に一個、土踏まずの真ん中の両サイドにそれぞれ一個。
紐通し、紐の接着
面倒な切り出しと穴あけが終わったら楽しい紐通し。このワラーチの特徴はごく普通の細引きを使ってしまうところだ。硬めの細引きは足に優しくなさそうだが、結び方次第では意外に靴擦れは起きない。
50cmくらい細引きを切ったら末端を処理し、先に足指の付け根の穴に接着してしまおう。貫通しない程度の深さでソールに細引きの末端を差し込み、隙間にアロンアルファを流し込み接着する。固まったらグイグイ引っ張ってみて取れなければOK。
あとは図の通りに細引きを通していく。足を入れてフィット感を確かめながら通していくのがコツ。
最後のクローブヒッチ、そして完成へ

末端をクローブヒッチ(インクノット)で止める。詳しくは図を見てほしい。緩むことはないし、ほどこうと思えばほどいて調整できる。細引きの余った末端はいい具合にカットする。※カットするのは最終的なフィット調整が終わってからにすること。
これで終わりだが、途中途中で足を入れながらやらないと上手くフィットしないので、違和感があれば足を入れて何度でも調整する。
完成したら走ってみよう

僕はこれで靴擦れもなく快適に走れるが、あくまで個人の感想である。うまく作れなかったり、図解通りに作って失敗しても申し訳ないが、責任は負えない。走ってみて、納得いくフィット感が得られるまで調整すべし。
うまく自分の足に合わせて作れていれば、脱ぎ履きの際に締めたり緩めたりとサイズ調整がいらないはずだ。
このワラーチで僕は週に2、3回、6〜10km程度走っており、筋肉痛も起きなくなってきた。ワラーチで走ると地面から反発をもらう感覚が分かってくる。原価3,000円ほどで作れるので、おすすめだ。
おわり
2021年9月13日