軽速山歩

登山者が実践するファストパッキングスタイルへの道

山道や坂道を走って登りたいときに心がけたいこと

平地ランから山ランへ

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山の近くに移住してきて早7か月。以前は平地の民だったので、山を登るためのトレーニングをなんとか平地でできないものかと、ランニングにいそしんでいた。

今住んでいるところはむしろ平地がなく山ばかりなので、念願の「山を登るためのトレーニングとして山を登る」が達成できている。

というわけですっかり平地ランニングはサボりがちなのでマラソンなどの走力は落ちていると思うが、山を登る力は少しついてきたように思う。

 

山を走って登りたい

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近所に標高差にして620mほどの山がある。非常にゆっくりだがほとんど歩かずに走り通して登ることができた。ヒントは上田瑠偉選手のYouTubeだった。

断片的にしか見てないので大変あいまいな情報だが、彼曰く登る際に「蹴って登るのではく、膝を前に出す感覚」で登るらしい。なるほどと思い早速実践してみた。

 

膝を前に出して登る

実際に膝を前に出すことを意識すると、振り子のように股関節やお尻の筋肉を使って前に出す感覚があった。同時に地面をける感覚は軽減されるのでふくらはぎを酷使することがない。足の色々な筋肉、主に大きな筋肉をまんべんなく使って登っている感じがした。

トレランでよく言われる、いろいろな筋肉を使って登るという感じが少し理解できた気がする。足の蹴りだしだけで登ると上半身という名の重い神輿をかつぐ高負荷のイメージだが、膝を前に出すと上半身や骨盤も連動して上に登っていく感覚があり、なんだか楽な気がする。

 

頭を上から引っ張られる感じ

平地でのランニングフォームでも言われがちだが、登りでも頭を上から引っ張られる感覚になるといいと思う。膝を前に出すと自然と骨盤が登る方向に進み、上半身も同じ方向に引っ張られる感じになる。

上半身と膝を前、つまり登る方向に出すイメージ、もっと言えば引っ張られるイメージをつくり、下から持ち上げる感覚は極力なくしたほうがいいと思った。

 

登りを走るのは僕には無理だと思っていた

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ちょっと前までは山を走って登るなんて無理だと思っていたが、標高差620mを走って登れたのだからトレランは奥が深い。走ってみればゆっくりならば意外と持続できるものだ。コツは下から上半身を持ち上げず、上から上半身ごと引っ張られること。この感覚を忘れずにまたすこしずつステップアップしていきたいと思う。

 

おわり

2023年3月31日