ルナサンダルを目指して、ソール厚1.0mmのワラーチを作ってみた。
初代ワラーチが壊れた
先日、2、3年前に作ったワラーチが壊れてしまった。紐を取り替えたばかりだったのだが、調整するために紐を引っ張り過ぎてソールに空いた紐を通す穴から亀裂が入って破断してしまった。
というわけで、新たなるソールで再びワラーチを作ってみた。
ソール厚10mm採用
今回使用したのはビブラムシート8327という厚さ10mmのソール。前回使用していたのは7.0mm厚のビブラムシート8338というソール。
7.0mmのほうが素足感があって好む人は多いが、僕はベアフットガチ勢ではないので、あえて厚みを増し、普通のサンダルに近づけることにした。目指すはルナサンダル。この厚み0.3mmでどれくらい変わるのだろうか。
作成→完成
仕入れた8327ソールは思っていたより随分厚く感じる。重みもあって耐久性もよさそう。
まずは型抜き。脚の実測に忠実になりつつ、気持ち2mmくらい大きめにしてサンダルとして違和感のない形、ルナサンダルのようなソールの形を目指した。
分厚いのでなかなか切りにくい。レザーマンのナイフで数度に分けて切った。三点に開けた穴は4mmの穴あけポンチ(ダイソー品)を使用。
今回ストラップ紐には4mmの細引きを使用。前回は最初3mmを使用していたが、柔らかすぎて寝てしまうので紐がピンと立つくらいのものにした。
裏面はこんな感じ。0.7mm品と比べると普通のサンダルっぽく見えて、かっこいい。
材料以外の変更点
前作からの構造上の変更点は紐貫通部の「終点部」を玉結びから接着剤止めに変更したところ。ここに玉結びがあると接地感覚がめちゃくちゃ悪くなり走っているとソール上で足がずれていく。接着剤(ダイソー/コニシ製)の靴用接着剤を使用。
穴を二つ空けて通してループにしてもよかったんだけど、面倒くさかった…。
ストラップ紐の固定方法も極力シンプルに。前回はプラスチックのアジャスターバックルを使用していたが、今回は細引きのみ。ストラップ配置はルナサンダルを参照した。紐の「終点部」はクローブヒッチで結んでいる。固すぎず、調節が効きやすい結びだ。
実際に厚みを比較すると0.3mm以上違うような気がするほど、差がある。重さは両足で152g、前回0.7mmソール品で86gだったので重さはかなり増えた。それでもサンダルとしては軽い部類には入る。
実際に9km弱走ってみた。
ストラップのアジャスターがなくても、あらかじめ紐の調整すれば、履くたびに調節要らずで脱ぎ履きが可能。
接地感覚は、僕にとっては十分ベアフットだし、それでいて十分厚みがあるのでオフロードを走ってもても小石で悶絶することない。これならトレイルも走れる。
少し不安だった接着剤で固定した親指の付け根のストラップ紐も問題なさそう。
走ってる途中から脹脛が張ってきて、翌日はいい感じで筋肉痛。このワラーチランナの筋肉痛、腕に置き換えると、久々のボルタリングの筋肉みたいだなと思った。普段使わないけど、本当は必要な筋肉を使っている感覚。
テント場サンダルにもおすすめ
小石を踏んでも大丈夫なので、夏山登山のテント場で履くためのサンダルとしては軽くてちょうど良い耐久性だと思う。
何より見た目が0.7mm品よりもまともなので、登山前後で履いていても違和感が少ない。前作0.7mmソールのワラーチは僕の妻からは不評で、「裸足に見える」「人権が無い」などと言われていたので、1.0mmソールなら人権を取り戻せるぞ。
おわり
2021年7月16日