Mt. Taro Trail Base 太郎山トレイルベース

信州上田太郎山を楽しく軽く登るための登山基地(旧名:軽速山歩)

PAAGO WORKS(パーゴワークス)SNAP(スナップ)85g

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別ブログでもレビューを書いたが、ここではファストパッキング的な視点からパーゴのショルダーポーチを考察してみる。

パーゴワークスといえば、チェストバッグの代名詞的な製品、「パスファインダー」が有名で、背中の荷物を下ろさずにスピーディーに物を取り出せるところがハイカーの支持を得てきた。

荷を下ろさずにサッと物を取り出せるのはサコッシュも同様である。これも愛用のハイカーが多い。

しかしサコッシュにしろ、チェストバッグにしろあまりブラブラしていては、揺れでバランスを欠くことになるし、何かに引っかかる心配もあるし、岩場では足元が見えにくい。本来的には登山に適しているとは言えない。

スピーディーに荷物は取り出せるが、移動時にスピードを出すようなトレランやファストハイクのような登山にも向かない。あくまで歩きのハイキング向けがチェストバッグであり、サコッシュなのだ。

しかしながらスピーディーな物の出し入れはファストパッキング的にはニーズがある。ファストなハイクをするには荷物の出し入れはなるべく簡素かつスピーディーに行いたい。ザックを下ろして雨蓋をガサゴソやるのはちょっとかったるい。かといってチェストバッグやサコッシュは動きの妨げになってしまう。

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ランニングで動きの妨げにならない収納箇所はショルダーハーネス部分となる。いまやトレランザックでショルダーにボトルや補給食を入れるのは当たり前になってる。最近ではブラックダイヤモンドがクライミングでも使えるザックでベスト型パックを出しており、クライミングや山スキーでもショルダーにポーチを取り付けると機動性を損なわずに利便性が上がる。

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数多あるショルダーポーチのなかで、パーゴワークスのスナップは秀逸。ボトルホルダーのように開口しているのではなく、ジッパーで完全に閉じられるので中身の脱落の心配が無い。ジッパー式だと中身が取り出しにくい傾向があるが、ジッパーは完全に180度開くことが出来るため、取り出しもスムーズ。ジッパーが全開になると中身が脱落してしまう可能性があるが、ご安心あれ。ストッパーが付いているため、間違えて全開にしてしまうことを防いでいる。

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この仕様により、スナップは従来のショルダーポーチのような縦型に筒状の物を縦に突っ込むような収納から脱却した。まるで肩に取り付けられたツールボックスのように細かいものを分けて収納でき、かつ取り出しやすくなっている。

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幅広のフラップでショルダーハーネスを挟み込むので固定力も抜群。完全にザックと一体化する。

と、評価するものの、そもそも僕の場合、ファストパッキング的なハイクならばトレラン系のザックを使用する。トレランザックはショルダーはベスト型になっており、ポケットが既に豊富なため、ポーチの必要性は低い。特に、パーゴワークスのラッシュシリーズは完成された収納付きのショルダーハーネスとなっているため、スナップを付ける必要は無いし、取り付けられない。軽量化のためにも余計に外付けはしないほうが良いだろう。

もちろん、ショルダーハーネスにポーチが付いていないないザックならば利便性は極めて高まるはずだ。そういうザックには最適だと思う。

 

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