軽速山歩

登山者が実践するファストパッキングスタイルへの道

トレイル・トイレセット 110g

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ある種のエマージェンシーギア、山のトイレセットについて。

 

天気予報はどんどん精度が高くなり、山の上でもネットを通じて最新の予報が手に入るが、自分の腹の調子は未だに完全な予報システムが成り立っていない。トイレがない区間に限って、緊急事態はやってくるものだ。

 

だから、どんな山行形態であれ、僕はトイレットペーパー(以下、トレペ)のセットは持ち歩く。小一時間のトレラン的な山から、アルプスで往復1時間の山頂アタックでも。

 

トレペがないと悲惨なことになるので、まずは最低限トレペ。トレペは芯を抜いて細引きを通してループにしている。これでトレペを首からぶら下げられるのでいざというとき、トレペがコロコロ…なんてことは起こらないし、すぐに手に取れるので大変便利だ。

 

それに加えて、穴を掘るためのスコップ。これはミゾーのモグというチタン製のものを用意している。これは小さくて軽くて、デザインも可愛らしい。

 

 

さらに使用済みトレペを持ち帰るとき用に防臭袋を何枚か。持ち帰らないときはトレペは燃やすときも。

 

 

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これらをジップロックに突っ込んでいる。

 

ちなみに、予めトイレが使えないことがわかっている山行(小屋の営業がない冬山など)の場合で、野に自分のモノを放つのを憚れる環境ならば携帯トイレを持参する。たとえば立山の雷鳥沢キャンプ場など。

 

しかし、ファストな登山で毎度毎度携帯トイレ持参はなるべく避けたいところ。

 

もちろん本来は如何なるときも排泄物は持ち帰らなくてはならない…。しかし環境負荷的に自然の一部となれるであろう範疇で、かつ、緊急時と呼べるときは自然の中でしてもいいと、僕は思っている。

 

2020年は夏でも山小屋の営業がなく、トイレが封鎖されている場合が多い可能性が出てきた。こうなると、屎尿処理は登山者の責任で行うのが望ましい。少なくとも、登山道脇に白と茶色のお花が咲き乱れることは避けなければならない。

 

携帯トイレ持参も一つの手だが、先に紹介した防臭袋とジップロックの組み合わせで、使用済みの紙はもちろん、「大」そのものも持ち帰ることも可能。犬のウンチを持って帰る要領だと思えば良いだろう。