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縦走登山者が山を走り出すまで。

今夏の登山準備、再開へのステップ

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この夏の登山計画としては、可能であれば、裏銀座と後立山の中間あたりの閑散地帯?を周回ルートで攻めてみたいと思う。でも事前に確認すべきことは多い。

 

 前回、社会が元通りになるにつれて、登山も堂々と再開するべきだ…という趣旨の記事を書いた。しかしながら確認すべきこと、やるべきことは多いので、今回そのステップを僕なりにまとめてみた。

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まず大前提として、7月末あたりで、緊急事態宣言、全都道府県で外出自粛要請が解除されてること。そして第二波感染拡大の懸念も全国的に解消されている状態になっていなければ登山はおろか外出計画すら白紙だ。

 

次のステップとして、宣言解除が行われていても、公共交通機関の運行休止があったり、登山口の駐車場が閉鎖されていたりしていては登山は不可能だ。とにかくここも平常通りになっていなくてはならない。

 

登山口の閉鎖状況はこちらが詳しくまとめられている

緊急事態宣言に伴う登山口駐車場の閉鎖と解除予定 – 登山口ナビ

 

僕が狙うコースの候補のうちのひとつは扇沢を起点として針ノ木、種池からの柏原新道の周遊。もうひとつは高瀬ダムを起点として烏帽子、野口五郎などの裏銀座を周回するコース。どちらもマイカーアプローチ予定なので駐車場が使えるかどうかが肝。現在のところ、扇沢アルペンルートが運休になったものの、扇沢は封鎖に至っていない。しかし高瀬ダムまでは手前の七倉ダムからのタクシーが運休になっている。引き続き最新情報を確認する必要がある。

 

そしてこれも重要だが、山小屋の営業状況である。ルート上の山小屋が営業しているのかどうか、していたとしても制限があるのかどうか、把握しなくてはならない。北アルプスの主要な山小屋は7月中旬あたりから営業再開の方向のようだが、まだ営業予定がわかっていない小屋も多い。北アルプスは小屋があるかどうかが水の確保に大きく左右するため、ワンデイの長距離登山ではまさに死活問題になる。※追記:新越山荘は2020年は営業中止とのこと。

 

ルートコンディションもいつも以上にあらゆる可能性を考える必要がある。登山道が普段より整備されていない可能性があるため、浮石が多かったり、ルートファインディングに時間がかかったりする場合があるかもしれない。通行が困難な場所もあるかもしれない。特に雪渓ルートは例年小屋側でかなりマーキングをしてくれているので、それも期待できないとなると、難易度は上がる。

 

予想以上に進まず、タイムアップになることも念頭に入れておく。引き返す基準となる制限時間と条件をあらかじめ決めておくことで、現場で客観的に判断が出来るようにする。

 

その他、安全面として、登山計画書提出は言うまでもないが、ココヘリの加入はマストな気がする。ココヘリとは、遭難し行方不明時に自らの居場所をヘリコプターに飛ばせる専用ビーコンである。

 

僕は実は恥ずかしながら未だココヘリは加入していない。機を逃してズルズルとここまで来てしまったが、これがいい機会なのでこの夏の登山までには加入するつもりだ。大前提として遭難しないようにあらゆる手を尽くすが、100%は存在しない。万が一のためにココヘリに加入しておけば、捜索はスムーズになり、余計な社会的リソースが割かれることはない。

 

jRO会員ならばお得な加入プランがある。

ココヘリ特別プランのご案内 | jRO 日本山岳救助機構合同会社

 

これはコロナ禍での登山とは関係なく、普段から見直すべき問題である。今回のコロナの影響で登山における救助、医療等のリソースが割かれる側面がより露わになった感がある。これはもともと存在していたものではあるが、今回の騒動で、それらのリスクを最小限にする努力をしていく必要があると僕は感じた。この社会で真っ当に生きていく以上、それは、責務に近い。

 

とは言え最後に付け加えておく。「危険を孕んでいることを自覚するなら登山をするな」というのは至極暴論極論である。これは「交通事故に遭いたくないなら運転するな」と言うのとほぼ変わらない。事故に遭いたい人間など1人もいない。登山に限らず、日常生活でも利便性が高いものや娯楽はリスクを伴うことが多い。それらのリスクを出来るだけ適正に見積もって、対策をしていくからこそ人の生は楽しいのだ。しっかりと準備して安全な登山再開に備えたい。