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山用の財布は尚も検討の余地が常にある。現在はパーゴワークスのトレイルバンクSを愛用中なのでそのレビューをしつつ、色々考察していく。
僕はかつて夏に槍ヶ岳北鎌尾根を登山中、財布を紛失したことがある。財布自体は北鎌ではなく、最初のテント場である湯俣の晴嵐荘に落ちてたわけだが…。このときはカリマーの財布を使っていて、ザックの雨蓋が開きっぱなしというマヌケをやってしまったため、脱落していた。このときから財布の在り方をよくよく考えるようになった。
山用の財布の究極体はジップロックのようなビニールだろう。あれが一番ウルトラライトなのは間違いない。しかも防水というメリットがある。デメリットは、見た目が恥ずかしいのと、透明なので所持金がわずかなのが人にバレることだ。ペラペラでコンパクトなのでしっかり隙間にパッキングでき、落とすことは少なそうだが、ザックのどこに入れたかわからなくなりそう。
ジップロックに次ぐミニマム財布は、シルナイロン系の薄い生地のコインケースだろう。これもペラペラで非常に軽量なので、ジップロックではあまりに見た目がアレという人にはピッタリ。ただし完全防水ではないのが欠点。滑りやすい素材なので脱落リスクがありそうなので、ストラップでザックに固定したい。
ジップロックとかペラペラコインケースとか、そこまで追い込んだ軽量化はしないので、普通にコンパクトで使いやすい財布がいい!という人には絶対にパーゴワークスのトレイルバンクS(28g)をオススメしたい。
十分に普段使いできる性能を持ちつつも、ミニマルなデザインに仕上がっている。日常生活でも使える程度の枚数のカードや紙幣が入り、出し入れもしやすい。コイン収納スペースが外側にあるため、いちいち展開しなくてもパッと小銭だけ取り出せる。トイレチップもスマートに支払える。
ナス環付きなのでザックやその他に固定しやすいため、紛失リスクは少ない。これは大事だ。
このこの手の三つ折り系財布の欠点は厚みだ。三つに折るのでどうしても厚みが出る。しかし紙幣を少なめにしておけば厚みは最低限することは可能。
カード5、6枚、紙幣8枚、小銭十数枚でこの厚みだ。これを許容できれば、きっと便利だと思えるはずだ。