Mt. Taro Trail Base 太郎山トレイルベース

信州上田太郎山を楽しく軽く登るための登山基地(旧名:軽速山歩)

【最軽量級ノーハンドルクッカー】EVERNEW / Ti 400 NH / 33g

エバニューの400mlノーハンドルカップ。物好きが使う「最軽量の鍋」をレビュー。

最軽量の鍋として

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使い手を悩ませる製品である。このシンプルさ、どう扱うべきなのだろうか。薄いチタンの400mlのカップ。ハンドルは無い。あるのは目盛。これがヒントか。やはりこれは最軽量の鍋なのではないか。

メーカー公称値は34gだったが実測したら33gだった。使っているうちに1g軽くなってしまったか。見た目はカップだが、見ようと使いようによっては世界最軽量クラスの「鍋」である。

普通のソロクッカーが大きく感じる人向け

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400mlとは絶妙な容量。日清カップヌードルに必要な湯量は300mlなのでこれならギリギリいける。BIGサイズだと410mlなのでダメだ。カレー飯は230mlなのでちょうど良い。コーヒー1杯なら150mlなので余裕。750mlや600mlのソロクッカーで 230mlや150mlのお湯を沸かしたってもちろんいいわけだが、もう少し削れるんじゃないか?そんな気持ちになってしまった人にはこのクッカーは合っているのかもしれない。

ハンドルが無いことは不便か?

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鍋として使うのであれば正直言ってノーハンドルは不便だ。シリコンリングを付けたところで快適とは言えない。熱はシリコン越しに伝わるし何より炎がはみ出ていたら持てやしない。やはりポットリフターとセットとなる。

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せっかくノーハンドルなのにリフターを付けたら重くなると思うかもしれないがエバニューのポットリフター、NANETSUCAM(ナベツカム 14g)を足しても47gであり、ハンドル付きモデルのTi 400FD Cupの50gより軽い。「3gなんて誤差じゃないか、それならハンドル付きのほうが使いやすい」という声が聞こえてきそうなので、ノーハンドルのメリットをひとつ。ハンドル付きはハンドルが熱くなってしまうことも多々ある。しかしノーハンドル+リフターならばその心配は無い。アルコールストーブの火が盛大にはみ出して熱々になったハンドルを持つことに縛られずに済む。SOTOのマイクロリフター(13g)も使える。

スタッキング例

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浅型なので鍋底が広い分熱効率も良い。スタッキングもやりやすい。自作アルコールストーブ(58ml缶 高さ約35mm)、風防、アルコール容器、ライター、ポットリフターが綺麗に収まる。

専用の蓋が無いのでこのままスタッフサックに入れても良いのだが、気になる人はマルチディッシュというクッカーの蓋と皿を兼ねた蓋をおすすめする。重量は増えてしまうがその分利便性は増す。

家でスタッキングテストばかりしてないでフィールドでもっと使いたいものである(笑)

 

なお、もっと軽い世界最薄の厚み0.2mmクッカーが2025年春夏で新発売となっている。

 

 

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おわり

2025年2月14日