サコッシュのような手軽でシンプルなバックパック。
マチが無くて封筒のようなバックパック
トレイルバムにはTURTLE(タートル)というサコッシュがあり、それが大きくなったようなデザインなので多分ビッグタートルということなのだろう。サコッシュのような手軽でシンプルなバックパック。
シンプルなシルエットは街中や旅行でも重宝しそうだ。 マチがないことで荷物に偏りが出にくい。たしかに平べったいつくりなので荷物が下に溜まりにくい。
メイン荷室の開口部はドローコード締め。まさにナップサック。
存在感を放つ巨大なメッシュポケット
背面の大きなメッシュポケットが便利すぎるのでこっちがメインの荷室なのではないかと思うほど。すぐに取り出したいものなどはついここに入れてしまう。メッシュポケットはサイドにバンジーコードがあって開口部を閉じることはできるが、完全には閉まらないので転倒時などひっくり返ると中身がそのまま出ていくので登山のセオリー的観点から見ると欠陥はあるのでそれを理解した上で使おう。大事なものはメイン荷室へ。
フレームレスしかしパッドあり
当然フレームはないが背中には薄い着脱可能なパッドが入っている。エバニューの深山座布団よりやや縦長である。これを入れるかどうかは好みだが、入れた方がパッキングのしやすさや背負い心地は良くなる。
ハーネスにこだわりあり
ショルダーハーネスは幅広だが思っていたよりも薄い。幅広にすることで肩に食い込みにくく荷重が分散される。
ショルダーハーネスにはループが上下に配置されており、ボトルホルダーやポーチを付けられるようになっている。チェストストラップにはホイッスル付き。
この手のザックは蒸れが気になる
他に気になるのは背面である。メッシュも何もないので夏場は群れて汗がダイレクトに染みるだろう。夏場に使用するなら後付けできる背面メッシュパネル使用したいと思っている。背面メッシュはアライテントやその他のメーカーからも出ている。
そしてあっさり破損…
当然少し使ってからレビューを書こうとしていたので、日常で使っていると、壊れてしまった…。チェストストラップの上下の位置にループがついておりボトルホルダーやポケットを外付けできるようになっている。しかしこのループが早々に一箇所ちぎれてしまったのだ。負荷をかけたつもりは全くなく、鍵をぶら下げていただけなのに。
ちぎれたところをよく見ると内側に入っている縫代が短かったようだ。場所によって縫代の長さに差があり、十分な縫代があるところもあればギリギリの長さもある。これはちょっと作りというか生産管理や品質管理がずさんだなと感じた。正直マスプロメーカーのザックならこれはありえないことで、ガレージメーカーの宿命なのかもしれない。
自分で修理
メーカーのためには伝えてあげた方がいいのかもしれないが面倒なので自分で修理。細引を縫い付けて同じ機能を持たせた。
ガレージメーカー故、このようなトラブルはあるが、それを乗り越えて楽しむのもまたガレージメーカーを使うためには必要なスキルなのかもしれない。マスプロメーカーと違って実験的な製品が多く、そのような実験を楽しむ気持ちが大事だ。
とは言え、シンプルな作りと便利な大型ポケットが気に入っている。サコッシュのような気軽さで出かけたいとき、それでいてサコッシュよりも荷物を多くしたいときには最適なのでこれからも沢山使っていきたい。
おわり
2025年4月19日