直前まで実に悩ましい防寒着。だが今までの山の経験を生かしシンプルに山で必要な防寒のエッセンスを考えてみることにした。
インサレーションジャケット
必携装備の上半身の防寒着にあたる。これはもうコイツしかないと初めから思っていた。ノースフェイスのレッドポイントライトジャケット。化繊でありながらダウンボールのような性質の素材が封入されており、ダウン並みの保温力を持つと言われる。
正直ダウンの方があったかいかもしれないが、濡れたときでも保温力が低下しにくく、行動中も着られるので断然こちら。
また、僕のダウンジャケットはマイナス20℃の世界に行けるようなものしかないのでいくらなんでもオーバースペックとなる。たかたがマイナス一桁台ならコイツで十分。夜寒くならないようにその分テントのスペックを上げており、そちらのほうが断然重要と考える。
レインウェアも当然「防寒着」
レインはお馴染みモンベルのバーサライトジャケット。ビビィを積極的に使用するように、レインウェアも何も雨の時だけ着るものではない。山を始めたばかりの頃、雨具の他にウィンドブレーカーを持っていたら先輩に「雨具の上を防寒着代わりにしろ」と言われた。確かに通りでシェルを余計に持っていくなら最初からレインの上を着た方が効率がいい。
レインの下はワークマンのイナレムレインパンツ。バーサライトパンツもあるが、安売りでSを買ったちめ丈が短いのと、耐久性に不安があるので少し重いがコスパ抜群のワークマンとした。これなら思う存分尻餅をついたり枝や倒木に突撃できる。
ちなみに当然下半身のダウンパンツはいらない。人間の下半身は寒さに強くできている。夜は雨具を重ね着すれば十分だと思う。
気になる重量について
レッドポイントジャケットだが、僕の持っている最強ダウンジャケット(ウエスタンマウンテニアリングのフラッシュジャケット)より軽いからよし。
付属スタッフサックにやや余裕があるのでモンベル品に変更。
バーサライトジャケットは流石に優秀な軽さで文句無し。大人の事情で完全防水のレインウェアとは謳っていないが縫い目をシームテープ止めしてるので事実上のレインウェアである。
こちらはワークマンのイナレムレインパンツ。バーサライトパンツより3倍近く重いが仕方ない。こちらもモンベルのスタッフサックに入れている。
予備のベースレイヤーも防寒に
予備のベースレイヤーももはや防寒着である。そのためちょっといいやつにしてある。上はスマートウールのイントラニットメリノ200クルー。伸縮性があり薄手のセーターのように着られるので元々着ているウェアの上から強引に重ね着可能。狭いテント内でいかにストレス無く着られるかを考慮。
こちらはタイツだが、ワークマンのメリノウール100%タイツである。繰り返しになるが下半身は寒さに強いため最低限でいい。それなら薄手のメリノウールで十分なわけで、これ以上は厳冬期でない限り必要ないだろう。
ここに予備靴下を合わせて予備ウェア兼防寒着438gである。これをエクスペドのドライサックに詰めてある。
OMMの防寒着まとめ
これらの防寒着は行動中はさほど防寒が必要ないこと、就寝時はテントによる断熱性があるため、必要以上の防寒着がいらないということ。
ここでいう必要以上とは下半身の過剰な防寒や分厚いダウンジャケットのことである。
経験からこれでいけると思っているが、いかに?
おわり
2023年11月8日