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縦走登山者が山を走り出すまで。

fine track (ファイントラック)ツエルトIIロング 385g

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荷物をギリギリまで削るとき、テントではなくツェルトを選んでいる。普通の登山ではツェルトと言うとエマージェンシー的なビバークで使用するイメージが強いが、積極的に使うことで荷物を圧倒的に軽量化出来る。

 

 

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ファイントラックのツェルト2ロングは通常のツェルトより長めの設計で居住性が向上しているので、テントの代わりに使っても窮屈さがない。サイドリフターという側壁を細引きで外にテンションをかける機能を使えばさらに内部は広く感じる。2人で普通に使えそう。テンションがかかる各辺をダイニーマで補強しており、そのせいか綺麗にピンと張れるような気がする。

 

独自の撥水性と透湿性で快適さもかなり追求されているので、シングルウォールでありながらも雨や結露に強くなっている。結露は一般的なツェルトと比べて1/12だそうだ。ツェルト2ロングは山岳ツェルトとして、トレイルシェルターとして無駄がなく軽量で最も必要な機能を満たしていると思う。

 

 

 

 

とは言え所詮はツェルトなので、降水量の多い日の森林限界上ではなるべくテント泊で使いたくないが…。

 

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ツェルトをテントと同様に使うときの難点は非自立型であることによる設営の手間と、耐風性の弱さであろう。一見するとドーム型の自立型シェルターのようなもののほうが楽で良いのではないかと思う。


しかしツェルトは何もストックやポールを使って自立させなくてもいい。そう考えると必ずしも手間がかかるものではなく、風も気にしなくてよくなる。僕はストックで立てるのが面倒なので、可能なら立木を使ってテンションをかけて立てている。壁を作らなくてもタープにしてもいい。岩に囲まれている場所でのビバークなら蓋のように使うだけでもいい。風が強すぎれば包まるだけでもいい。

 

自立型ドームテント(シェルター)は専用ポールを使えば絶対に立てることが出来るが、形が決まっているため、立てるのに必要な地面の大きさというものがある。建売住宅のようなものだ。その点ツェルトはこれから立てる地形や土地の大きさに合わせて形状を変化させて設営できるオーダーメイド住宅のようなものだ。

 

居住快適性、設営性が許容できれば、メリットたる圧倒的な軽さとコンパクト性が際立ってくる。どんなに軽量なテントよりも半分以上の軽さなのは手放しがたい魅力だ。

 

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ちなみにツェルトは床部分を開けたり閉じたり出来るわけだが、テントのようにフロア部分に厚みが付いていないので壁と同様に生地が薄い。したがって床作りには少し気を使う。僕はグラバーのオールウェザーブランケットという厚手の銀マットを敷いている。さらにスリーピングマットを敷かないと安眠は困難かも。僕はマットはクローズドセルタイプのサーマレストのZライトソルSサイズを使用。ただ、荷物の軽量化を望むならブランケットかスリーピングマットかどちらか一つにしたほうが良さそう。テント場や地形(岩が多いか否か)を考慮して選択するしかない。



 

よく思い返してみれば、学生のときエアマットを買う以前はテントの中でペラペラの銀マット敷いただけで寝ていた。なので厚手の銀ブランケットならば一枚あれば適当に厚みを作りつつなんとか寝れるかもしれない。

 

 ちなみに…。「ツェルト」なのか「ツエルト」なのか問題。違いは「エ」が大文字か小文字か。一般的に前者の方が多数な気がするが、ファイントラックの製品名は後者。まぁどっちでもいいという話だが…。