軽速山歩

登山者が実践するファストパッキングスタイルへの道

PETZL IKO CORE(ペツル アイココア) 80g【レビュー】

僕の本命ヘッデン。まるで付けていないような感覚にさせてくれる次世代型ヘッドランプ、ペツルのIKO CORE(アイコ コア)のレビュー。

揺れない次世代型ヘッドランプ

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先日中華ライトを買ったばかりだが、実用性に不満があり、かねてから注目していたIKOにとうとう手を出してしまった。

 

こちらのヘッデン、従来のゴムバンド式ではなく、樹脂とバンジーコードを使用した固定方法となっており、まるで頭蓋骨と一体となっているかのような付け心地になっている。

 

ライト部は極限まで無駄をそぎ落としており、超軽量、後頭部のバッテリー部は独自のバンジーコードによる固定でほとんど揺れない。まさに“LIKE NOTHING ELSE”なのだ。最高光束は500ルーメン。

 

バッテリーはUSB充電、単4電池も使用可能

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他のヘッドランプよりかなり大きい箱を開けるとこのように本品が鎮座していた。付属品は専用充電池(USBで充電可)の「CORE」と収納袋とUSBケーブル。「CORE」はペツルの他のヘッドランプにも使用されており、互換性がある。単4乾電池3つを代用することもできるので、非常時、電池をバックアップのバッテリーとして使用可能。収納袋は薄い白色の生地で、ランタンシェードとして使用可能。

 

僕がIKOを買った理由はただ一つ、冬の夜明け前のランニングをより快適にするためだ。ただでさえ朝のランニングは早起きをしないといけないのでハードルが高い。冬はそれに寒さという大きな壁が立ちふさがり、それを乗り越えて外に出るのは至難の業だ。そのためにこの最新のヘッドランプを用意した。こんなに使い勝手が良いものがあれば冬の朝ランを回避する言い訳はできないというわけだ…。

 

製品ディテール、付け心地
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こちらがバッテリー部を開けた様子。バッテリー蓋は柔らかい樹脂製でパッキンを兼ねており、タッパーのようだ。硬い樹脂ではないので亀裂には強そう。


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バンド調整はこのオレンジのバンジーコードを後ろに引くだけで素早く簡単にできる。締めると頭蓋骨を下から支えるような感じでホールドしてくる感じ。キャップを被って上から装着していると、本当に付けているのかいないのかわからなくなる。(帽子だけ脱ごうとしたら一緒にコイツが付いてきた)


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ライト部は非常に薄く、軽量。下への傾斜はこれが限界で、もう少し下に下げられたほうがいいかもしれない。


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重量は実測値で80g。これはとても軽量だ。中華製ヘッドランプでは120g近くする。そしてこれの重量は装着するとほとんど感じないレベルになってしまう。

 

周りと遠くを満遍なく照らしてくれる

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こちらは最大出力の様子。ワイド照射LEDとビーム照射LEDの二種類が搭載されており、手前から奥まで満遍なく周囲が明るくなる。ワイド特有の遠くが暗いこともなく、ビーム特有の手前と周囲が暗いこともないので汎用性の高い光を出してくれる。腰ライトにマイルストーンのMS-G2を併用すれば足元がより明るくなり山での安全性は高まる。

www.fast-packing.com

バッテリーの持ちは最高の500ルーメンで2時間半とのことだが、体感もそれに近い。しかも徐々に暗くなるのではなく、500ルーメンで2時間持っていると感じる。さすがペツル。ランニング1時間使用を二回やるとバッテリーインジケータが赤色(残量30%)となる。

 

意外とコンパクト

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付属の収納袋。何かに吊るして中で点灯すればランタンシェードになり、拡散光があたりを照らしてくれる。

 

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製品梱包サイズからしても、見た目は大きく見えるが、柔らかい樹脂を丸めれば意外とコンパクトに収納できる。重量は前述の通り80gと軽量なため、トレイルランニングやファストパッキングにおいても邪魔になるようなものではない。

 

頭で揺れないことを第一に選べばコレ

ちなみにIKOはペツルのヘルメットにも対応しているとのこと。ランニングのみならずクライミングなどでもマルチに活躍すること間違いない。現在のところ赤色灯や点滅などの点灯バリエーションはなく、三段階の光のみになるが、この方式がスタンダードになればライトの性能がより高いモデルが出てくるかもしれない。

 

現在数回使用してみたが、付け心地は完璧、明るさも申し分ない。ヘッデンを選ぶ基準の第一番目が頭で揺れないことであるならば、コレを選べば間違いない。

 

強いて言えば暖色モードがあれば濃霧時にも便利かなとは思うが、それは少し贅沢な望みかもしれない。光色や点灯バリエーションに拘らず、僕の使用する目的である夜ランであれば120点満点だ。

 

おわり

2021年12月4日

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