9月19日、期せずして信州太郎山に登ることができた。
太郎山は信州上田市民の山で標高1164.5m、表参道登山口から登ると標高差は登り約550m、下り約11mとほぼバーティカルルートである。毎年5月には太郎山登山競走が開催される(ルートは少し異なる)
僕は毎回表参道から登るときは登りのタイムを計っている。今まで大体40分〜42分くらい。40を切ればかなり調子が良いということになる。最高は38分だったが、今回は36分ちょうど。もう少しで35分台だった。単純計算で登高速度は925m/h。もちろん気温がちょうど良かったというのはあるが、過去に38分で登ったときも同じような条件なので、今回は体力がついたということにしておきたい。
この記録から何が言いたいかと言うと、平地のランニングトレーニングでも登山力を鍛えられるということだ。登山力と言っても単純な登りの速さのみではあるが…。
僕はこの3ヶ月全然山に登っていない。山のトレーニングは山に行くことであるということに異論は無い。しかしながら、平地のトレーニングは山で効果は無いということは無い。むしろ効果的である。今回それが証明されたと思っている。
僕の体感的な感想だと、やはりインターバルトレーニングの効果だと思う。今回登りで走れるところはなるべく走り、ヘトヘトになりながら登ったが、今までと違って意外と走れるなという感触を持った。
登りを飛ばしているときの心拍は170〜180であり、登りの平均で168となった。こうなると最大酸素摂取量がものを言うので、VO2maxを高めるインターバルトレーニングは一定の効果がある気がする。
下りでは日本古来歩き方、もとい一流トレイルランナーの万歳のような腕の動きを実践するとバランスと衝撃吸収に良いような気がした。気がしただけで本当に良いかどうかわからない…。
下りは心拍が平均156で意外と高い。下りは走ると疲れる。そして、遅い。斜度がキツいからブレーキをかけてしまう…。これは慣れだろう。
というわけで、僕はランニング・サイエンスに基づいてインターバルトレーニングをこれからも効果的に取り入れていく所存なのである。
最後に一言言っておくと、僕は甲斐駒ヶ岳黒戸尾根を何時間で登ったとか、早月尾根をどうしたとか、登山の記録を競うのは大いにありだと思う。しかし条件として、それはそこにリスク管理があるという前提がないといけない。
登りきってヘトヘトになっても大丈夫な山かどうか、その状態で下山をしたり停滞したりしてもリスクがあるのか無いのか、リスクがあるならば体力はどれくらい温存しておくべきなのか。そういう思想があるならば、好きにやるべきだし僕も好きにやりたい。
という前提のもと、太郎山は登山トレーニングの場としてこれからも登っていきたいと思っている。